インデックス投資を続けているけど、どのくらいの金額を中間目標にしたらいいのだろう…
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のサラリーマン投資家です。
FIREという概念が流行しています。ぼくのような20代のサラリーマンでも、FIRE(またはFI)を目指して投資をしている人は少なくないでしょう。
とはいえ、FIを達成するためには長い時間と入金の継続が必要です。自由を手に入れるためには、一筋縄ではいかないのが現実…
そこで気になるのが、
FIRE達成までの中間目標はどのくらいの金額を設定すべきか?
ということです。最初から5,000万円、1億円という金額を目指すのは途方もなく、あまり現実的ではありませんよね。
結論から言うと、ぼくはリスク資産2,400万円を一つの目標としています。
この記事では、ぼくが投資の中間目標として2,400万円を設定している理由について解説していきます。
この記事を読むと分かること
- 長期投資における中間目標の重要性
- なぜ2,400万円が一つの目標になりえるか?
まずは資産形成を4つのフェーズに分ける
ビジネスでもよく用いられる考え方ですが、大きな目標を達成するためには、ゴールに至るまでの過程を細かく因数分解し、段階ごとに小目標・中目標を設定することが有効です。
これは資産形成にも当然あてはまります。長期投資が花開くためには、少なくとも20年間の時間によるレバレッジが必要です。何か心の支えとなる羅針盤がなければ、淡々と長期投資を続けていくのは困難です。資産形成については、4つのフェーズに分解すると自身の現在地が非常に分かりやすいです。
これはぼくがよくブログを拝見しているセミリタイア九条(@kuzyofire)さんの考え方で、実際にたいへん参考になったので紹介します。
九条さんはすでにセミリタイアを実際に達成した方で、現在もセミリタイアや投資・節約に関する記事を毎日更新しています。正直言って有益情報の宝庫ですので、セミリタイアを目指す方はぜひブログを覗いてみることをおすすめします。
九条さんはとびぬけて収入が高いということもなく、かといってとびぬけて生活を切り詰めているわけでもありません(ブログを拝見する限り)。ですので、ぼくのような一般的なサラリーマンにとっても十分再現性は高いです。
実体験が一番参考になるよね。
九条さん流の資産形成の4つのフェーズは以下の通りです。
- 家計の黒字化
- ターゲット貯蓄率を超える
- 年間リターンと配当金が、投資額を超える
- 年間リターンと配当金が、生活費を超える
簡単に解説します。
まずはすべてのスタートは家計の黒字化から。ここが達成できていないとFIREはどうあがいても不可能です。
九条さん曰く、「100万円までは投資ではなく貯金でOK」とのこと。
この部分が未達成の方は、まずは家計の見直し・固定費の削減から始めましょう。
実際のところ、ぼくのブログの読者さんのほとんどはSTEP1はクリア済かと思います。
次なるステップは「ターゲット貯蓄率を超える」ことです。
- あと何年でリタイアしたいのか?
- どれくらいまで生活を切り詰めるのか?
- 生活の満足度はどれくらいキープしたいのか?
これらの状況を整理して、自分なりのターゲット貯蓄率を設定することになります。
ちなみにぼくは10~15年でのFIを目指しているので、ターゲット貯蓄率は55%に設定しています。
ちなみに、10年でFIREを目指すためには貯蓄率は66%必要という記事も見つけました。参考までにどうぞ。
次のステップは「年間リターンと配当金が、投資額を超える」というものです。
投資によって資産を膨らませるエンジンが、収入からの入金ではなく、投資自体が生み出すものに切り替わったからです。つまり、資産自体が雪だるま式に増えるモードに入ったということです。自分自身が資産を増やすために行う努力を、資産自体が自律的に増える力が上回ったということです。
と九条さんのブログにあるように、
自分の入金力≦資産自体の増加速度
となるフェーズです。
この部分が本記事のメインとなるので詳細は後述します。
ちなみにぼくは今現在このSTEP3にいます。
最後のステップが
生活費≦資産自体の増加速度
となります。
ここまでくれば一応のFIRE達成となりますが、九条さん曰く、このフェーズからは「資産を増加させるステージ」から「資産を取り崩すステージ」に頭を切り替える必要があるとのこと。
まだぼくには当分先のことのように思いますが、しっかりと出口を見据えて投資を行っていく必要がありますね。
お金は使い切らないと意味がないね。
「使う力」についてはDIE WITH ZEROという本がめちゃくちゃ勉強になります。
FIRE達成までのステップを4つに区切って見てみました。
どうでしょう?だいぶ自分のやるべきことがクリアになったのではないでしょうか。
それではこちらの4ステップを頭に入れつつ、本題に入っていきます。
ぼくが中間目標を2,400万円に設定する理由
もうお気づきの人も多いでしょうが、ぼくが中間目標を2,400万円に設定する理由は以下の通りです。
2,400万円のリスク資産を持てば、資産が自己増殖していくから
ぼくは現在、楽天証券で月5万円、SBI証券で月5万円の計10万円を毎月投資しています。つまり、年間で120万円投資をして雪だるまの芯を育てていることになります。
すなわち、STEP3を達成するためには年間120万円のリターンが得られればよい訳です。利回りを5%と仮定すると、
つまり2,400万円がSTEP3を達成する一つのベンチマークとなります。
もちろん、毎年5%のリターンが得られる確約はありませんので、かならずしもこの試算は正しくありません。ただ、この目標設定が有効なのはモチベーションの維持につながるということです。
FIREするには5,000万円必要だ!といって最初からそこを目指したのでは、あまりにもハードルが高すぎます。高すぎる目標設定は継続を困難にします。
そこで、中間目標を2,400万円に設けるとどうでしょう?
とりあえずそこまでやれば資産は自動で育ってくれるんだ♪
と、少しだけ気持ちが楽になりませんか?これが中間目標を設定するメリットです。
継続のための仕組みづくりは大事だね!
目標をひとつずつクリアしていくRPGみたいな感覚だね。
ぼくの場合、
という条件で目標を設定しました。ここは各々で変わってくる部分だと思いますので、ぜひ皆さんも自分で試算してみてください。
まとめ:中間目標を設定してモチベーションを保とう
ここまでの内容をまとめていくよ!
- FIRE達成までの道筋を因数分解しよう!
- 自分の現在地を適切に把握し、中間目標を設定しよう!
- 年間投資額、期待リターンを用いて「資産が自己増殖する分岐点」を計算しよう!
長期インデックス投資は20年を超える長旅になります。航路を見失わないためには、適切な目標設定は必須です。
今回紹介した方法が、長期投資家にとって少しでもモチベーションの維持につながれば幸いです。
それでは、らくーんでした。また!