インデックス投資と高配当株投資、どっちも魅力的だなぁ…
ぼくのような20代の投資家はどっちがいいんだろう…?
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のインデックス投資家です。
インデックス投資VS高配当株投資ーそれは長期投資家たちの永遠のテーマ
と少しかっこつけて入りましたが、このトピックに関してはこう言っても過言ではないのではないでしょうか?
実際、Twitter上でも「インデックス or 高配当株」は活発に議論されます。
このように、インデックス派と高配当派は各々で主張があり、どちらも一歩も譲らない構えです。
そのため、投資初心者は
結局どっちがいいんだろうか…?
と迷ってしまいますよね。
そこで今回は、インデックスと高配当のどちらにも投資経験のあるぼくが、20代の若手投資家にはどちらが適しているかを丁寧に解説していきます!
この記事を読むと分かること
- 20代投資家にはインデックス投資と高配当株投資、どちらが優れているかが分かる!
それでは、さっそく見ていきましょう!
インデックス派・高配当派、双方の主張
比較に入っていく前に、まずはインデックス投資派・高配当派の双方の主張を確認してみましょう。
インデックス投資派の主張
まずはインデックス投資派の言い分から。
- 高配当株投資は配当に20%の税金がかかるので非効率
- 高配当株は未来永劫ずっと高配当という保証はない
- そもそもキャッシュフローがほしいなら取り崩せばよい
大きくこの3つがインデックス派の主張でしょうか。
インデックスを支持する人はどちらかというと理論派なイメージがあります。
そのため、効率的な投資をしたい!という人が多いイメージです。
特に1の「高配当株には配当に20%の税金がかかるので非効率」がインデックス派の核となる主張です。
感情を排除して投資ができる人が多いイメージ。
高配当株投資派の主張
次に、高配当株投資派の主張を見てみましょう。
- インデックス投資をしても今の暮らしは楽にならない
- 配当は投資を続ける大きなモチベーションになる
- 今まで積み上げてきた資産を簡単に取り崩せるとは思えない
高配当株投資派の意見はこんなところでしょうか。
どちらかと言うと、株式投資にもある程度の安心感・キャッシュフローを求める人が多いような気がします。
「今まで積み上げてきた資産を簡単に取り崩せるとは思えない」というのはまさにいいところを突いているなぁと思います。
基本的に人は感情の生き物ですから、常に合理的に行動できるとは限らないですよね。
高配当派の主張も一理あるなぁ…
両者の意見は真っ向から対立
ということで、両者の意見は真っ向から対立しております。
正直言ってこれはもはや考え方の違いなので、どちらが正しいかを決めることはできません。
しかしながら、投資を2年間続けてきて、どちらのファンドにも投資したことがあるぼくが、
20代の若手投資家だったら、どちらを選ぶ方がベターか
という問いについて、できるだけフラットな視点で結論付けたいと思います。
結論:若手投資家はインデックス投資を選ぶべし!
結論から先に伝えます。
20代の若手投資家にとっては、
インデックス投資の方がベター
です。
ぼくがそのように考える理由は3つあります。
- 長期になるほど税金の影響が大きい
- 複利の効果を最大限生かしたい
- 人的資本が大きい
順に解説していきますね。
長期になるほど税金の影響が大きい
まず1つ目の理由は税金です。
インデックス投資派の主張にもある通り、高配当投資における税金の影響はかなり大きいです。
ここでは高配当ETFの例としてVYMを用いましょう。
VYMの配当利回りは2021年5月時点で3%前後です。
この配当に対して、前述の通り配当が出るたびに約20%の税金がかかります。
仮に元本が100万円だったとしましょう。その際の配当金はこのようになります。
税金として支払われた部分は30,000円の20%、つまり6,000円です。
この部分は外国税額控除とは関係のない(=取り戻せない)部分ですから、確実にかかってしまうコストです。
長期投資においてはコストを最小化することが至上命題ですから、資産形成期にこのロスは痛いです。
一方で、インデックス投資の場合は利確しない限りは税金が課されることはありません。
これが「税金の繰り延べ」と言われるもので、資産形成期には効率的に元本を増やすことができます。
もちろん最後には同じだけ(約20%)の税金がかかるわけですが、そのタイミングを自分で操作できるのはインデックス投資ならではの強みです。
※参考
コストが投資パフォーマンスに与える影響
資産形成期であれば、税金は後ろ倒しにした方がよさそうだね。
したがって、これからお金を増やしていきたい20代にとっては税金によるロスが少ないインデックス投資が向いています。
複利の効果を最大限生かしたい
2つ目の理由は複利です。
「複利」はあの著名な発明家、アインシュタインが人類最大の発明と称した金融上の仕組みです。
元本のみに利息がつく単利と違って、元本+利息に利息がつくのが複利の大きな特徴です。
複利の力をうまく使えば、資産はある時から加速度的に大きくなっていきます。
この複利の力をいかに味方につけていくかが、資産形成においては重要になります。
高配当株投資じゃ複利を生かせないの?
ここで高配当株投資に話を戻しましょう。
高配当株投資の場合、ファンド(もしくは株式)から生まれた利益を一部配当として受け取ってしまうため、その場で利確してしまうのと同じ現象が起きてしまいます。
つまり、
ということになります。
したがって、利益をそのままファンドに留保させて運用するインデックスファンドよりは複利が生かしづらいような構造になっています。
今手元に資金が欲しいリタイア期であれば、
現金があって安心じゃのぉ~
となりますが、資産形成期の若者にとっては別です。
複利の力で雪だるま式に資産を増やしていきたいのであれば、インデックス投資の方が適しているのは事実です。
インデックス投資は成長益を丸ごと取り込める!
人的資本が大きい
最後の理由は人的資本です。
ぼくたちは基本的には定職を持ち、絶えず生産活動を行っています。
その生産活動を通じて企業、または顧客から給与をもらっています。
そう、つまり多くの人はすでにキャッシュフローをもっているのです。
なので、特に働き盛りの20代はキャッシュフローを強化するメリットは薄いように感じます。
また、若い人ほど今後の労働可能年数が高いので、その分人的資本の価値も大きいです。
以上を踏まえて、ぼくはこのような投資計画を立てています。
- 安定したキャッシュフローは本業+副業などの労働で確保
- 余剰資金はインデックス投資で最大化
まだまだ若く、稼ぐ力がある20代にとってはこれが最適解な気がします。
自分をキャッシュフローを生む資産とみなすんだね!
もちろん、健康に働ける年数には限りはありますし、不慮の事故等で働けなくなる可能性も出てくると思います。
その時はもうインデックス投資の資産を切り崩すほかありません。
お金は地獄までは持っていけませんので、必要な時こそが切り崩し時です。
人的資本という面から考えても、20代投資家にはインデックス投資が適しています。
それでも目に見える配当が欲しい…
言ってることは分からなくもないけど、それでも目に見える形で配当が欲しいなぁ…
こんな人もけっこういるとは思います。
そんな人は、
思いっきり高配当株に投資をしましょう
「無理して投資」ほど苦しいことはない
ぼくが今まで述べてきたことは、あくまで一般論でしかありません。
投資は誰かに指図されてやるものでもありませんし、自分が腹落ちしなければ絶対に長続きはしません。
高配当株投資は非効率!意味ナシ!
高配当株投資をやってる者は馬鹿!
そんな心無いノイズは無視してしまいましょう。
ぼくはインデックス投資が効率的で、自分にも適していると腹落ちしているので約2年間継続できています。
しかし、万人にそれが当てはまるわけではないのです。
長い時間をかけて、自分なりの投資スタイルを確立させていけばいいと思います。
インデックス投資を学ぶのに最適な本
もしもインデックス投資について学びたい!
と少しでも思ったのであれば、以下の3冊をおすすめします。
どれも初心者向けに書かれてはいますが、基礎がしっかりと抑えられた良著です。
読んで損することは絶対にありません。
まとめ:20代はインデックス投資でOK
ここまでの内容をまとめていくよ!
- 20代投資家には基本的にインデックス投資をおすすめ
- 長期になるほど税金の影響が大きい
- 複利の効果を最大限生かしたい
- 人的資本が大きい
- 高配当が肌に合う人は無理せず高配当株投資を
「インデックス投資VS高配当株投資」には様々な意見がありますが、結局は自分が腹落ちしたものを継続するのが一番だと思います。
長期投資において一番大事な「継続」が欠けてしまっては、しっかりと資産形成をすることができないからです。
インデックス投資と高配当株投資、互いの優位性を理解しながら、腰を据えて投資をしていきたいですね!
以下は関連記事だよ!
それでは、らくーんでした。また!