米国株式に分散投資したいけど、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」「SBI・バンガード・S&P500」はどれがいいのだろう?
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のインデックス投資家です。
米国株式市場に幅広く投資しようと考えた時、選択肢に上がってくるのが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」です。
これら3つのファンドはどれも魅力的な投資対象なのですが、投資を始めたばかりの方には、
違いがよくわからない!
と思う方も多いはずです。
そこで今回は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」を徹底比較し、おすすめのファンドを解説していきます!
この記事を読むと分かること
- 人気の米国株インデックスファンド3種類の違いが分かる!
- 人気の米国株インデックスファンド3種類のどれが自分に合っているかが分かる!
それではさっそく見ていきましょう!
指数・コスト・純資産額の3つで比較!
今回は比較に使う数字は、
- 連動する指数
- コスト(信託報酬)
- 純資産総額
の3つです。
それぞれについて、調べた数値とその評価をお伝えしていきます。
連動する指数
まずは「連動する指数」の違いについて見ていきましょう。
そのため、どのような指数に連動するかによって、ファンドの方針や成績が変わってきます。
インデックスに連動するから「インデックスファンド」なんだね!
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「SBI・バンガード・S&P500」が連動する指数は「S&P500」、「楽天VTI」が連動する指数は「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」です。
S&P500は言わずと知れた超有名指数です。
主に米国株式市場の大型株を投資対象としており、約500銘柄に分散されているのが特徴です。
一方でCRSP USトータル・マーケット・インデックスは小型・中型株もカバーしており、約4,000銘柄を投資対象としているのが特徴です。
米国にある企業を文字通りまるごと買うようなイメージです。
2つの指数の特徴を下の図にまとめました。
CRSP USトータル・マーケット・インデックスのほうがより「米国市場をまるごと」って印象だね!
このように、楽天VTIが連動する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」の方が、より米国市場の株式を手広くカバーしています。
そのため、米国の株式をまるごと保有したい!という人にとっては、楽天VTIは魅力的な選択肢です。
しかし、ここで注意が必要なのは
「市場を広くカバーできる=パフォーマンスが高い」わけではない
ということです。
小型・中型株が含まれているということは、逆に言えば大型株の比率がその分下がっているということです。
そのため、大型株が市場をけん引するような場面では、S&P500に劣後する可能性は十分あります。
とはいえ、
コスト
2つ目の比較項目は「コスト」です。
コストは投資のパフォーマンスに直接的に影響を与えるので、コストが低ければ低いほどいいということになります。
2021年2月時点でのコスト(信託報酬)は以下の通りです。
「SBI・バンガード・S&P500」が最安で、次いで「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」の順となります。
どれもアクティブファンドに比べると超良心的な驚きの水準です。
この3つは、正直どれに投資しても正解と思うぐらいコストが低い!
ただし、最安の「SBI・バンガード・S&P500」と「楽天VTI」では年0.8%ほどの違いがあります。
単年で見ると、元本100万円に対して800円程度と大した差がないように見えますが、これが20~30年となると結構な差が生まれます。
こちらは「バンガード」という資産運用会社が出したレポートの中にある資料ですが、初めのうちは小さなコストの差も、年を追うごとに差が開いていることが分かります。
話はそれましたが、そのくらい
ということです。
バンガードのレポートについて学びたい方はこちら
ということで、
純資産総額
最後に純資産総額を比べていきます。
純資産総額を見ると、「どのくらいファンドに資金が流入しているか」が分かり、繰上償還のリスクがないかどうかを調べることができます。
「繰上償還」とは
信託期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期限(償還日)を待たずに償還することや、信託期間が無期限となっている投資信託が運用を終了すること。
繰上償還になってしまうと、含み損が発生していてもその時点で売却しなければならず、自分の投資計画を完遂できない可能性があります。
そのため、長期で投資をするには「しっかりと資金が流入しているファンド」を選ぶ必要があります。
安定しているファンドを選んで腰を据えよう!
それでは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」「SBI・バンガード・S&P500」それぞれの純資産総額を見てみましょう。
どのファンドも超人気ファンドですので、申し分ない量の資金流入があります。
特にeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)については、他の追随を許さないほどの純資産総額です。
SBI・バンガード・S&P500についても、できてまだ1年半ほどのファンドにもかかわらず、ものすごいスピードで資金を集めています。
米国株式ブームの影響を受け、これら3つのファンドの体制はかなり盤石だと思います。
繰上償還の心配はどれもほとんどありません。
現時点では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がトップを走ってるね。
ということで、
結局どれがおすすめなの?
ここまで読んできた方は、
結局どれがおすすめなの?
という風に思っているかもしれません。
ぼくのおすすめは、あなたが使っている証券口座によって変わります。
楽天証券を使っている方
楽天証券を使っている方は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 楽天カード積立で楽天ポイントが年間6,000円分もらえてお得
- 楽天証券で買える米国株インデックスファンドの中でコストが最安
楽天証券を使っている方は、月々の引き落としを楽天カードにすることで最大で月500ポイントもらうことができます。
これはかなりお得で、普通に投資しているだけで年間6,000円分のポイントがもらえるのですから、使わない手はありません。
しかももらったポイントは再度楽天証券での投資に使えるという超親切設計。
本来はコストが最安の「SBI・バンガード・S&P500」を積み立てられれば一番良いのですが、楽天証券では選択できないため、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめになります。
今すぐ楽天カードを作って、楽天証券で設定をしましょう。
SBI証券を使っている方
次にSBI証券を使っている方は、「SBI・バンガード・S&P500」がおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 米国株インデックスファンドの中でコストが最安
- 純資産総額も申し分なし
「SBI・バンガード・S&P500」の最大の魅力は、なんといっても、S&P500に連動するインデックスファンドで一番コストが低いということです。
投資において、「リターン」は未確定の要素ですが、「コスト」は確定要素です。
長期投資においては、コストには敏感になりすぎるぐらいがちょうどいいと思っています。
まだできて日の浅いファンドですが、資金流入も十分なため、安心して資産を託せるファンドだと思います。
SBI証券を使っている方は、「SBI・バンガード・S&P500」で問題ないと思います。
提案:投資の勉強は『書籍』がおすすめ
ここに書いてあることが
少し理解できないなぁ…
と思った人は、書籍で投資の基礎を固めましょう。
投資初心者に自信を持っておすすめできる3冊をピックアップしました。
この3冊を読めば、投資についての基本的な知識はおおむね網羅できます。
どれも投資初心者に向けてよくまとまった本ですので、まだの方はぜひ。
まとめ
ここまでの内容をまとめていくよ!
- 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天VTI」「SBI・バンガード・S&P500」はどれも優れたファンド
- 分散では「楽天VTI」に軍配
- コストでは「SBI・バンガード・S&P500」」に軍配
- 純資産総額では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に軍配
- 楽天証券ユーザーは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、SBI証券ユーザーは「SBI・バンガード・S&P500」がおすすめ!
ここまでさまざまな角度から3つのファンドを比較してきましたが、どれも優良ファンドであることには変わりありません。
大事なことは、「人におすすめされたから」ではなく、自分なりの理由と軸をもってお金を託すファンドを選択することです。
自分の中でしっかりと腹落ちをさせて、長期目線でコツコツ積み上げていきましょう。
以下は関連記事だよ!
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つみたてNISAにおすすめの銘柄2つを厳選して紹介しています。
それでは、らくーんでした!また。