学生時代に国民年金の支払い猶予をしてるんだけど、追納したほうがいい?
そのままと追納、どっちが得になるんだろう?
今回はこんな人に向けた記事です。
学生時代の国民年金、追納するべき?
学生時代に国民年金の支払い猶予をし、大人になってから払うか迷っている
こんな人ってけっこう多いんじゃないでしょうか?
ぼくもそんな一人です。
学生納付特例制度を利用した場合、追納できるのはさかのぼって10年まで。
つまり、大学生で支払い猶予を受けている場合は30歳前後がリミットになります。
ここで疑問になるのが、
結局追納するのとしないの、どっちが得なの?
ということ。
ぼくはまだ28歳なので少し余裕があるのですが、気になったから調べてみました。
結論:ぼくは追納しません
はい。うだうだ結論を伸ばしてもしょうがないので結論から言います。
いろいろな考え方があると思いますが、
ぼくは学生時代の税金は追納しません。
理由は3つあります。
- 自分で運用した方が期待値が高い
- 若いうちに資金拘束されたくない
- そもそも65歳から本当にもらえるかは不明
のちほど詳しく解説します。
そもそもの損益分岐点はどこか?
そもそもですが、追納して得になる場合と損になる場合はどんなときでしょうか?
気になったので少し調べてみました。
ググったところちょうどよく両学長の動画がありました。
動画の4:48ぐらいから本題について話しています。
要点だけまとめると、
- 1万5,000円追納すると、65歳以降の年金が1,600円/月増える
- 損益分岐点は74歳
- 74歳以降は生きれば生きるほど毎年3万8,000円得する
ということです。
あれ?
なんかこれだけ見たら追納した方がいいような…
人生100年時代だから得する可能性高いんじゃない?
たしかにかばくんの言う通り、長寿化で年金をたくさんもらえる可能性は高いと思う。
だけど、それを考慮しても追納しない方がいい理由がいくつかあるんだ。
損益分岐点だけ見ると、年金の追納も悪くないように思えます。
ぼくは約2年間、40万円分の支払いを猶予したので、これを今払っちゃえば65歳以降にもらえる年金が毎月1,600円増えるんです。
うん。やはり悪くない。
だけど大事なのは、もっと広い視野でお金について俯瞰的に考えることです。
ぼくが追納をしない理由は明確に3つあります。
順に紹介していきますね。
ぼくが国民年金を追納しない理由
先ほども触れたとおり、ぼくが国民年金を追納しない理由は3つです。
- 自分で運用した方が期待値が高い
- 若いうちに資金拘束されたくない
- そもそも本当に65歳からもらえるかは不明
それぞれ解説します。
自分で運用した方が期待値が高い
まず一つ目。自分で運用した方がマシだということです。
国民年金の追納についていろいろ調べているうちに、もうひとつためになる動画を見つけました。
この方もぼくと同じく学生時代に国民年金の支払い猶予を受けたそう。
境遇はほとんど同じでした。
この方の発言で興味深かったのは、
年金の追納で得られる期待利回りはたった「年利2.05%」だ
ということです。
難しい途中の計算はよくわかりませんが、この方の結論としては
年利2%しか得られないなら、そのお金でインデックス買った方がいいよね♪
ということのようでした。
これはぼくも賛成です。
オルカンやS&P500という優良なインデックスファンドに投資すれば、3~5%の利回りは堅い。
投資期間が長く取れる20~30代ならなおさらです。
もちろん、将来も投資の利益に対する税金が20%だとは限りません。
だとしても、利回り1%以上の差はかなり大きいですよね。
普通に証券口座を持っていて、普通にインデックスファンドを持っている人なら、追納しなくていいと思います。
若いうちに資金拘束されたくない
二つ目です。若いうちに資金拘束されたくないからです。
年金の追納とはいいますが、これって実態は65歳までの資金拘束です。
だってそうですよね?
今40万円を払って、受け取れるのは30年以上あとですから。
iDeCoと同じような感じだね。
結婚・出産・育児などいろんな場面で出費が多いのが30歳前後。
あまりムダなものにキャッシュを割きたくありません。
実際にぼくも数か月後には結婚式を控えています。
いっきにキャッシュがなくなるので今はできるだけ資金拘束されたくありません。
そもそもですが、iDeCoをやっている人はすでに強烈な資金拘束を受けています。
これ以上、遠い将来のために資金をロックさせるのもどうかと考え物。
実際にぼくもiDeCoを月2.3万円やってますが、それでも少しきついです。
投資は未来を豊かにするためにやってますが、そのために「今」を楽しむお金がなくなったら本末転倒です。
サラリーマンなら厚生年金もありますし、あんまり資金をロックさせるのも得策とは思えません。
だからぼくは追納をしません。
そもそも本当に65歳からもらえるかは不明
最後が一番大事かもしれません。
そもそも本当に65歳からもらえるかは分からないからです。
基本的にですが、ぼくは日本の政治家や制度を信用していません。
構造的にお年寄りが増えていく社会ですし、増税なくして社会が持続できないと思うからです。
だから基本的に人生のお金計画については、かなり悲観的に考えています。
もしかしたら、iDeCoも課税されるかもしれません。
投資の利益だって50%ぐらい課税されるかもしれません。
だから大事なのは自助努力だと思っています。
国は頼らない。自分でできることはやる。自分でちゃんと運用する。
風に考えて生きた方が絶対いいです。自助論という本もぜひ読んでみてください。令和を生き抜くメンタリティが磨かれます。
実際に過去を振り返ってみると、年金の受給可能年齢は60歳から65歳に繰り下げられています。
高齢化は今よりも速いスピードで進むので、きっと受給年齢は今よりも引き下げられるはずです。
いつ日本の政治家が、
国民の生活を守るために年金の受け取りは70歳からとします!
と言い出しても大丈夫なように準備をします。
つまり、国を頼らず自分で用意するということ。
とにかく、ぽやぽや生きていたら取らるぶんだけ取られ、老後にはすっからかんになってると思います。
自分でコントロールできるものは自分でコントロールする。
令和を生き抜く20代にはそんな気概が大事だと思います。
まとめ:20代サラリーマンなら追納はいらないと思います
ここまでの内容をまとめます。
- 学生納付特例の損益分岐点は74歳
- 学生納付特例の追納をしない3つの理由
- 自分で運用した方が期待値が高い
- 若いうちに資金拘束されたくない
- そもそも本当に65歳からもらえるかは不明
- 年金に頼らず、自助努力で資産形成をすべし!
今日のブログ記事はちょっと説教臭い内容になってしまいました。
だけど、今こそ「自分の頭で考えて最善を選択する」ってことが本当に求められる時代だと思います。
継続的にお金を増やしていくには、とにかく情報に敏感になること。
ぼくも日々意識しながらやっていきます。