自分のアセットアロケーションから「リスク」と「リターン」を計算したいなぁ…
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のサラリーマン投資家です。
長期でインデックス投資をする人にとって最も重要視しなければいけないのが、「アセットアロケーション」です。
アセットアロケーションとは、平たく言うと「資産配分」のことで、ある研究によるとアセットアロケーションの決定が投資成績の90%を占めるといわれています。
とはいえ、初心者が自分で導き出すのはなかなか難しいですよね?
そこで今回は、「ピザロ」と「myindex」という便利なツールを使って、自分のポートフォリオの「リスク」と「リターン」を調べる方法を紹介していきます。
この記事を読むとわかること
- ポートフォリオのリスクとリターンが導ける
- ポートフォリオのだいだい値動きが分かる
- リスク許容度に合った投資ができる
それではさっそく見ていきましょう!
「アセットアロケーション」と「ポートフォリオ」の違い
具体的な説明に入っていく前に、まずは簡単に基礎知識の確認をしましょう。
まずは「アセットアロケーション」と「ポートフォリオ」の違いについて説明します。
アセットアロケーション=「資産の種類」
そもそも「アセットアロケーション」って?
アセットアロケーション=「資産の種類」の割合だよ!
そもそも「アセットアロケーション」とはどんな意味なのでしょうか?
アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。アセットとは「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。
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これだけだと少しわかりにくいですね。
より具体的にイメージするために図を見ていきましょう。
こちらが実際のぼくのアセットアロケーションです。
ぼくは株式しか持っていないため、
- 日本株式
- 米国株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 現金
という株式+現金のアセットアロケーションになっています。
グラフにはそれぞれの資産をどのくらいの割合で保有しているかが示されていますね。
つまり、アセットアロケーションとは「資産の種類(=アセット)をどのような割合で持つか」ということができます。
資産の種類には「株式」以外にも「債券」「不動産」「コモディティ」「金」などがあります。
ポートフォリオ=「具体的な商品」
「ポートフォリオ」はどんな意味?
「ポートフォリオ」は、具体的な投資商品のことを指すよ!
次に「ポートフォリオ」という言葉の意味も確認しておきましょう。
ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。 「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。
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つまり、図に表すとこのようになります。
今度は、より具体的な「VT」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などの商品名が記されています。
つまり「ポートフォリオ」とは、実際に保有する「投資商品・銘柄」のことです。
- アセットアロケーション
⇒資産クラスの割合
(株式、債券、金…など) - ポートフォリオ
⇒具体的な金融商品の割合
(VT、eMAXIS Slim 米国株式…など)
この知識を踏まえて、実際に「リスク」と「リターン」を計算する方法を見ていきましょう!
「リスク」と「リターン」を計算してみよう!
ポートフォリオ→アセットアロケーションに変換
まずは自分のポートフォリオ(具体的な金融商品)を、アセットアロケーション(資産の種類)に変換していきましょう。
使用するのはピザロというツールです。
自分が保有するファンドとその金額から、アセットアロケーションを割り出してくれます。
現在ぼくがもっている投資信託・ETFはこの4つです。
- VT
- 楽天VTI
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
これら3つの現在の評価額を画面中央の欄に入力します。
最後に「買付資金」として手元に置いてある現金の項目にも入力をしていきます。
ここまで入力したら、確定ボタンをぽちっ!
そうすると、ぼくのアセットアロケーションはこうなりました。
ぼくの各資産の割合は、
各資産の割合
- 日本株式 :5.1%
- 米国株式 :49.1%
- 先進国株式:15.5%
- 新興国株式:5.3%
- 現金 :25%
という風になっています。
ぼくのポートフォリオは、「VT」や「eMAXIS Slim 全世界株式」など全世界株の比率が高めですが、それでもかなり米国中心のアセットアロケーションになっていることが分かると思います。
VTも主力はアメリカ株にすぎないということですね。
全体のうち、先進国株・日本株・新興国株に割り振られているのは10%程度です。
アセットアロケーションが分かったところで、次はリスクとリターンについて計算をしていきましょう。
アセットアロケーションからリスクとリターンを計算
次に、先ほど割り出したアセットアロケーションから実際にリスクとリターンを計算していきます。
このときに使っていくツールが「myINDEX」というツールです。
この中の「資産配分ツール」というものを使うのですが、利用には会員登録が必要です。
ただ、メールアドレスを登録するだけの簡単な作業ですし、もちろん無料で利用できますので安心してください。
登録が完了したら、画面の「資産配分ツール」をクリックしましょう。
ページを移動したら、先ほどのツールで出した資産の割合を入力していきます。
「エマージング株」の欄には、新興国株で出た値を入力してください。
入力が終わったら、もう一度確定ボタンをぽちっ!
この結果、ぼくのポートフォリオのリスクとリターンはこのようになりました。
です。
リターンもリスクもほどよいね!
リターンはそこまで大きくないですが、リスクも控えめのほどよいポートフォリオと言えそうです。
より具体的な数字で考えましょう。
暴落を考えるときには、リスク(標準偏差)を2倍にして計算するとよいといわれています。
この場合、ぼくの運用資金400万円はどのくらいの幅で値動きするのか、おおまかな上限値と下限値を計算してみましょう。
4,000,000+4,000,000×(0.053+0.276)
=5,010,400
4,000,000+4,000,000×(0.053-0.276)
=3,100,800
つまり、
というレンジで値動きすることを考えればいいということが分かりました。
大暴落を想定しても-90万円か。
こう見ると分かりやすいね。
そうだね!
具体的な数字なので気持ち的な準備ができそう。
今回自分のリスクとリターンについて分析をしたことで、最大でどの程度の資産減を想定しておけばいいかが分かりました。
ぼくは年齢もまだ若く、職も安定しているので、もう少し現金の比率を下げるのはありかもしれません。
まとめ:ツールを活用して適切なリスクテイクを
今回の内容をおさらいしていくよ!
今回は「ピザロ」と「myINDEX」というツールを使ってリスクとリターンを導く方法を解説していきました。
個人的にはリスクとリターンを知ることで、自分の資産がどのように値動きするかがイメージできるので、投資を始めたばかりの方におすすめしたいです。
自分のポートフォリオのリスクをしっかりと把握して、長期目線で資産形成していきたいですね!
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それでは、らくーんでした。また!