米国株式と全世界株式で悩むなぁ…
結局どっちがいいんだろう?
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のサラリーマン投資家です。
投資初心者の方がよく悩むのが、「米国株式と全世界株式結局どっちがいいんだろう…?」ということですよね。
ぼくは投資を始めた2019年には米国株式100%に投資をしていましたが、2021年2月からは全世界株式100%に方針を変更しています。
そこで、ぼくが「ポートフォリオを変更するに至った経緯」や「全世界株式に決めた理由」を紹介することで、少しでも投資初心者の方に参考になればいいなあと思いました。
この記事は「米国株式 or 全世界株式」で悩んでいる方にはきっと役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読むと分かること
- 米国株式と全世界株式の特徴が分かる!
- 自分にはどちらが向いているかが分かる!
それでは、さっそく見ていきましょう!
米国100%から全世界100%へ、PFの変遷
まずはぼくがどんな紆余曲折を経て米国株100%をやめ、全世界株100%にたどり着いたかを説明します。
2019.6 つみたてNISAでS&P500へ投資
そもそもぼくが投資を始めたのは、今から約2年前のことです。
初めて購入したファンドは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」でした。
当時のぼくは社会人になって2年たち、300万円ほどの貯金ができたので、
なんとなくこのままはもったいないなぁ…
と思ったので、投資の勉強をしてみることにしました。
当時は今ほどネットに良質な情報がなかったので、書籍で情報収集をしました。
ぼくが特に感銘を受けた本は以下の2冊です。
この本を読んで、お金を増やすためには「銀行」とか「証券会社」に近づいてはダメなんだ!と衝撃を受けた記憶があります。
読了後、すぐに楽天証券に口座を開設しました。
この本にも衝撃を受けました。
資産を効率よく拡大させるためには、インデックスファンドを長期で保有するだけ、難しい知識や取引は不要というシンプルなやり方に驚きました。
これらの2冊+たぱぞうさんのブログ「たぱぞうの米国株投資」を読んで、
今から投資するなら米国株だな!
と思い、つみたてNISAでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を33,333円積み立てることからスタートしました。
2020.5 楽天VTIとVTIへの投資を開始
つみたてNISAを設定してからは、本当に投資をしていることを忘れるぐらい放置していました。
きっと投資金額が少額だったからだと思います。
気づけばつみたてNISAの設定をしてから約1年が経過していました。
このとき、
まだ現金には余裕があるし、もう少し投資できるかも!
と思い、投資金額を増やす+ETFに挑戦してみることにしました。
このときに変更した設定は2つ。
- 楽天カードのつみたて額を+16,667円
(楽天VTIを購入) - SBI証券でETFを毎月5万円つみたて
(VTIを購入)
それぞれの詳しい設定方法は別の記事で解説しています。
このときもまだポートフォリオは米国100%でした。
2020.7 米国集中に疑問、VTI→VTへ
2020年の7月からブログとTwitterを開設し、投資に関する情報収集と情報発信を始めました。
いろいろな投資家の方の考えに触れるにつれて、「米国集中は必ずしも長期には向いていないのでは…?」と思うようになりました。
特に当時影響を受けたのが、前述の「お金は寝かせて増やしなさい」の著者、水瀬ケンイチさんのこのツイートです。
このツイートをきっかけに「バンガード4つの基本原則」を知り、分散の重要性を再認識しました。
結果として、VTIを売却してVTをつみたてていくことに決めました。
また、このタイミングで楽天カード16,667円つみたての「楽天VTI」も「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」へと変更しました。
このとき、まだつみたてNISAは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のままです。
2021.2 つみたてNISAもオルカンへ
しばらくの間は、
- つみたてNISA→
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) - 16,667円つみたて→
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) - ETF→VT
で落ち着いていたのですが、またもや自分の考えを変える書籍に出会いました。
それが「敗者のゲーム」です。
以下に影響を受けた一文を抜粋します。
効率的市場では、個別株式ないし特定株式グループのリスクをより多く取ったからといって、市場全体の収益率を上回る追加収益は得られない。
チャールズ・エリス「敗者のゲーム」より
この一文を読んで、自分が
- 「米国株式」という特定のグループの追加リスクをとっていること
- それによって必ずしも追加のリターンが得られないこと
を理解しました。
そのため、ポートフォリオをすべて全世界株式に統一するために、つみたてNISAの設定も「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」へと変えました。
これでこれからつみたてる銘柄については100%全世界株式になりました。
米国株ではなく全世界株を選ぶ理由3つ
続いて、ぼくが米国株式ではなく全世界株式を選んだ理由を紹介します。
市場でのベストパフォーマーの予測は困難
1つ目の理由は「市場でのベストパフォーマーの予測は困難」ということです。
ここ数年での米国株式市場は絶好調ですが、過去の歴史を紐解くと必ずしもそうとは言えないことが分かります。
下の表は「各資産クラスごとの2004~2016年の年率リターン」を順位付けしたものです。
青色の「米国株式」は2013~2016年のパフォーマンスこそ好調なものの、2012年以前は「新興国株式」や「中国株式」に劣後している年もあることが分かります。
つまり、市場におけるベストパフォーマーは規則性がなく、予測不可能だということです。
このデータを見ると、手広く市場に網目を張っておくことで市場の利益を取りこぼすことが少なくなることが分かります。
どこが伸びるかわからないから、分散は大事。
今後も米国がトップという未来に懐疑的
2つ目の理由は「今後もずっと米国がトップという未来に懐疑的」ということです。
米国株式が現時点では、非常に優れた投資対象であることは間違いないです。
また、以下に示す米国株派の主張もうなずける部分が多いです。
- 全世界株には、低成長の国を含む
- 新興国の成長も、米国市場で取り込める
- 世界分散は、リスク低減にならない
- 全世界株に投資すると、余計なリスクやコストを負う
しかし、この状況が永続するとはぼくは思えません。
パンデミック、天災、金融危機…なんでも起こりうる不確実性の高い時代だからこそ、「どこか1つの国がずっと栄華を極める」と言い切るのはますます難しくなってきているように感じます。
以下のグラフを見ると、1980年代の米国株式は、世界全体の25%程度でしかなかったこともわかります。
現時点では全世界株式の6割強が米国株式ですし、世界のイノベーションをけん引しているのも米国です。
米国の存在なしに世界経済は語れません。
しかし、そんな過熱気味の今だからこそ、全体を俯瞰する冷静さも大事なのかなと思います。
精神的に楽
3つ目の理由は「精神的に楽」だからです。
全世界の株式に投資をするということは、特定のセクターや国に偏ることなく、「全世界の人類の発展に投資する」ということです。
そのため、人間の「より豊かに暮らしたい」「より便利に暮らしたい」という経済成長のエンジンさえなくなることがなければ、経済は拡大していきます。
人々の欲望こそが経済発展のエンジン!
ぼくは全世界に投資をしているので、イノベーションを起こすのがアメリカでも、中国でも、日本でも、フランスでも素直に応援することができます。
また、面倒なリバランスの必要がないというのもメリットです。
ぼくのポートフォリオは株式100%+現金ですので、現金の量を増やしたり減らしたりするだけでリスクの調整が可能です。
VTのような時価総額加重型のファンドに投資しておけば、
- 強い国には多く投資
- 弱い国には少なく投資
と効率的なバランスになるように、ポートフォリオを自動的に調整してくれるのは精神的にも楽です。
まとめ
ここまでの内容をまとめていくよ!
- ぼくは紆余曲折して「全世界株式100%+現金」にたどり着いた
- 米国株式ではなく、全世界株式を選ぶ理由3つ
- 市場でのベストパフォーマーの予測は困難
- 今後もずっと米国がトップという未来に懐疑的
- 精神的に楽
- どっちを選ぶにしても、自分が腹落ちするほうを選ぼう!
「米国株式 vs 全世界株式論争」に答えはありません。
なぜなら未来は誰にも読めないからです。
ぼくは全世界株式を選びましたが、大事なのは優劣をつけることではなく、自分が腹落ちをして20~30年資産を託せるかということだと思います。
情報を多角的に収集して、自分なりの信念や根拠を持って積み立てていきたいですね!
以下は関連記事だよ!
つみたてNISAにおすすめの銘柄を2つ厳選して紹介しています。
全世界株式ファンドの比較はこちらの記事をどうぞ。
米国株式ファンドの比較はこちら。
それでは、らくーんでした。また!